還元濾過あれこれ

ちょっと前まで濾過といえば、魚が食べ残したエサやフンを物理的にこしとる物理濾過が一般的な認識だった。水や器具が汚れたらゴシゴシと洗った。今でもそういう認識の人が多いようだ。
最近では、硝化菌の働きでアンモニアをより無害な硝酸塩にまで変化させる生物濾過の認識が広まったため、濾材を水道水でジャバジャバ洗うようなことは無くなった。でも、魚が生きていく以上アンモニアは硝酸塩になって蓄積していく。面倒な水替えだけは必要になってしまう。
水替えをしないとどうなるか。まず硝酸塩が蓄積することで水がどんどんと酸性に傾いていきます。魚が弱って病気になりやすくなります。
でも、この水替えって結構大変で熱帯魚なら温度合わせはもちろんのこと、少しづつ慎重にやらないとショックで魚が死んでしまいます。
水槽に水草を入れることである程度は硝酸塩を消費してくれるのですが、水替え不要とまでとなると、水槽に入れられる魚はほんの少しになってしまう。
そこで、硝酸塩そのものを分解して窒素ガスにしてくれる菌を利用して還元濾過をしようという事になったわけです。
還元濾過は水替えが大変な海水水槽をやっている人たちが多く興味を示し、日夜研究に励んでおられるようです。
還元濾過については山田氏のサイトが参考になりました。
http://yamada.cside.com/small/tank/t00021.html
簡単に説明すると、デニボールやデニマックスといった、いわゆる炭素源をエサに還元濾過を行う菌を繁殖させるというものです。実はこの炭素源というのは砂糖でも同じことなのです。